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箱庭と風景構成法~解説と体験~
【講義概要】
風景構成法は、河合隼雄の箱庭療法を紹介した講演に触発された精神科医中井久夫が1970年頃に創生した技法です。略称はLMTですが、これは Landscape Montague Technique であり、Testではありません。心理検査(Test)は、施行する側とされる側の非対象性があらわですが、LMTは箱庭と同じくアセスメントが同時に支援/治療となる相互・交流の営みです。また正常・異常を鑑別するものでもありません。かつて学校をはじめ教育現場で盛んに用いられていた箱庭療法が、様々な理由で衰退を余儀なくされた現在、LMTは箱庭療法の精髄を引き継いだ技法として益々重要なものとなります。LMTは簡便に場所を選ばず施行できるという長所がありますので、各分野の公認心理師の皆さんに習得していただきたいと願っています。
講義では、箱庭が日本の心理臨床に導入された歴史や、公認心理師の職務の筆頭に挙げられる心理的アセスメントとその中核的ツールである心理検査の構造的な問題性についてお話しします。実習では、LMTにおいてアセスメントと支援とがいかに融合するのかを被験者となって体験いただきます。ワークショップとして、随時皆さんから質問に応じながら進めていきたいと思います。
※事前に、お手元に、A4サイズの用紙・黒のフェルトペン・12色以上のクレバスか色鉛筆をご用意ください。