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分科会②

「悲嘆に寄り添うカウンセリング」

 

森崎 雅好(高野山大学)

 

 

【講義概要】

 

 「悲嘆」という漢字は、心の羽が折れてしまって飛び立てない様子を表す「非」と、声がでないほどの状態を表す「嘆」で作られた言葉です。また、英語ではグリーフといい、これには「重い」という意味があります。悲嘆に寄り添うカウンセリングとは、この重く、飛ぶことも口にすることもできない「想い」を支えることに他なりません。

 悲嘆が生じる前には、必ず、喪失があります。この喪失とは愛する方をなくすだけでなく、今ある状況、状態に変化が生じることすべてを含みます。例えば、転居、出産、成長ですら以前の状況や状態を喪失することです。このように考えれば、人生とは喪失の連続と言えます。

 この講義では、喪失によって生じた悲嘆感情に寄り添うための知識とその態度についてお話したいと思います。