杉岡 良彦(すぎおか よしひこ)

担当講義:

主な分野「産業・労働」に関する制度、

主な分野「産業・労働」に関する課題と事例検討


~杉岡先生より受講者のみなさまへ~

 公認心理師は、国家資格であり、多くの責任を伴いますが、それゆえにやりがいのある仕事であることは間違いありません。

 公認心理師は、まだはじまって歴史の浅い資格であり、それゆえ医師をはじめ他職種との連携やそれぞれの仕事のあり方など、見直していかなければならない点も多々あるかと思います。しかし、よりよい医療や支援のあり方をこれから新しくつくり上げていくというダイナミックな営みの真っただ中に、皆さんが直接参加されるという喜びもあると信じます。

 公認心理師となられ、ともに困難の中にある人、悩みを抱えた人、あるいは人々の心身の健康のために、皆さんとともに協力し合い、連携し合い、助け合い、学んでいくことを私自身も楽しみにしております。

【杉岡先生より自己紹介】

 

 京都大学では農学部に所属し、農学原論講座というところで「農学の哲学」を研究していました。その際に、澤瀉久敬(おもだかひさゆき)という先生が「医学の哲学」(医学概論)を研究されていたことを知り、その学問を生涯の学問研究としたいと思い、農学部の修士課程を途中でやめて、京都府立医科大学で医学を一から勉強しました。卒業後は、精神神経科の研修医を経て、東海大学大学院博士課程でがんの予防医学的研究を行いました。分子生物学的研究を行い、海外の雑誌(International Journal of Medicine)に投稿できたことは、苦労は多かったですが、研究を通じて科学的に考える力をつけてくれたと思います。その後、旭川医科大学の衛生学の講座で研究と教育に11年間携わりましたが、その間、医学哲学の研究を本格的に開始し、2014年にはそれまでの論文をまとめた『哲学としての医学概論――方法論・人間観・スピリチュアリティ』(春秋社)を上梓し、幸い2015年に日本医学哲学倫理学会学会賞、および湯浅康雄著作賞を受賞することが出来ました。

 その他、宗教やスピリチュアリティの科学的研究の紹介として、この領域の世界的第一人者であるデューク大学のKoenig博士の Medicine, Religion, and Health (2008年)[邦訳『スピリチュアリティは健康をもたらすか』(医学書院、2009年)]を翻訳。また、英国の有名な神学者であるマクグラスの翻訳なども行ってきました(『神は妄想か』(単訳)、『自然を神学する』(共訳)いずれも教文館)。

 現在は、民間病院の精神科で勤務していますが、2020年からは、『医学とはどのような学問か――医学概論・医学哲学講義』(春秋社、2019年)をテキストにして、京都府立医科大学の教養教育で非常勤講師も務めています。

 尊敬する人物は、V.フランクルと、医学哲学の澤瀉久敬先生を挙げたいと思います。両者は私の人生にも学問研究にも、計り知れない影響を与えてくれました。

【職歴】

1998年4月~1999年3月 京都府立医科大学付属病院 精神神経科研修医
 

病棟勤務

 

1999年4月~2000年3月 北林厚生会五条山病院 精神神経科研修医
 

病棟・外来業務

 

2004年4月~2005年3月 東海大学医学部 特別研究員
 

癌の分子生物学を研究

 

2005年4月~2016年5月 旭川医科大学医学部医学科 助手・講師
 

健康科学講座勤務

 

2016年6月~2017年5月 耕仁会札幌太田病院精神科 臨床研究部長
 

精神科外来・病棟勤務

 

2017年6月~現在 上野病院診療部精神科 医師
   
※非常勤歴  
2000年4月~2002年3月 古河電工平塚事業所 委託産業医
 

職場のメンタルヘルス担当

 

2002年4月~2004年7月 古河電工本社委託 産業医
 

職場のメンタルヘルス担当

 

2005年7月~2016年5月 札幌太田病院(精神科) 非常勤医師
 

精神科外来業務

 

2005年10月~2010年3月 赤十字北見看護大学 非常勤講師
 

公衆衛生学講義担当

 

2011年4月~2016年3月 北都医療福祉専門学校 非常勤講師
 

「保健医療論」「生命倫理学」担当

 

2011年4月~2015年3月 京都府立医科大学 非常勤講師
 

総合講義担当

 

2020年4月~現在 京都府立医科大学 非常勤講師
 

「医学哲学」担当

 

【関連サイト】